―営業マンが学ぶ「キリギリス」と「木鶏」の話―
こんにちは。営業部の永沢くんです。
営業をしていると、つい他人と自分を比べてしまうこと、ありませんか?
「あいつは成約数が多い」
「見込み客の質がいい」
「話が上手い」
でも、ふとした瞬間に思ったんです。
比べるべきは、他人じゃない。「昨日の自分」だって。
■ キリギリスは、アリを見ていた
有名なグリム童話『アリとキリギリス』では、
キリギリスは夏の間、アリの働きぶりを眺めながらも遊んでばかり。
そして冬が来て、彼は飢えてしまいます。
でも、注目したいのはアリの視線。
アリは、キリギリスを見ていなかった。
彼は“冬”というゴールを見て、日々コツコツと自分の役目を果たしていた。
営業も同じです。
「隣の営業マンが何件とったか」ではなく、
「自分は今日、昨日より一歩でも前に進めたか」が本質。
■ 木鶏(もっけい)の話
もう一つ紹介したい話があります。
中国の古典『荘子』に登場する「木鶏(もっけい)」の話です。
ある鶏の調教師が、最強の闘鶏を育てるよう命じられます。
日々鍛錬を重ね、気迫が強くなる鶏。
しかし師は「まだだ」と言い続ける。
数週間後、その鶏はまるで“木でできた鶏”のように静かで無表情になりました。
それが「木鶏」。
己を極め、他と戦う必要すらない、完成された存在。
■ 営業も「自分との闘い」
周りを意識しすぎると、焦る。
でも、焦るとブレる。
スキルも、ペースも、結果も。全て“自分”と向き合うことからしか始まらない。
営業マンは、毎日が自己鍛錬。
昨日より少しでも精度の高い提案を。
昨日より一歩でも前に出るアクションを。
その積み重ねが、いつか他を凌駕する。
■ 焦らず、たゆまず、コツコツと
アリのように、木鶏のように、静かに、自分の道を歩んでいく。
比べるべきは、昨日の自分。
それが営業というマラソンで、本当に強い走り方なんじゃないかと思うのです。
今日もまた、一歩だけでも前へ。
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