押し売りは時代遅れ。顧客の課題を引き出し、導く力こそが営業の本質。相手の「やりたい」を支援し、信頼される営業へ。
押し売りはもう、時代遅れだ。
かつては声が大きく、ゴリ押ししてでも売る営業が重宝された時代もあった。
でも、もう違う。
情報があふれ、選択肢が広がった現代では、「売り込まれること」そのものがストレスになっている。
顧客の心に響くのは、「買わせる」営業ではなく、「買いたくなる」営業だ。
大切なのは、顧客の“船”に乗らないこと
よくある誤解に、「顧客の気持ちに寄り添って、顧客のペースに合わせる」という考えがある。
もちろん、相手の意見を否定してはいけないし、共感は大切だ。
しかし、顧客はプロではない。
言っていることが本質とズレていることもある。
「こうしたい」と言っていても、実は別の課題を抱えているケースも多い。
だからこそ、営業であるあなたは、「お客様の船」に乗ってはいけない。
あなた自身が、導くための“船”を持っていなければならない。
それは決して独りよがりな船ではなく、
“成功へ導くための型”がある、経験と洞察によって導かれた航路だ。
営業は「気付きを与える」仕事
営業とは、「説得」ではなく「気付き」を届ける仕事だ。
一方的に語るのではない。
相手の内に眠っている「本当に叶えたいこと」に火を灯すような関わり方だ。
話してもらいたいことを話してもらうように誘導する。
それは技術というより“感性”に近い。
うまくいく営業ほど、聞いているようで実は“導いて”いる。
「やりたい」を引き出し、それを支える
営業で最も美しい瞬間は、
「あなたのおかげでやっと決断できました」と感謝されるときだ。
それは、強引に売った結果ではない。
相手の中に眠っていた「やりたい」を見つけ出し、
それを実現する道筋を描き、
最後の一歩を優しく背中で押した、その積み重ねだ。
そのとき、営業はただの販売員ではなく、人生の“伴走者”になる。
最後に
時代は変わった。
でも、「人の心を動かす」という本質は変わらない。
営業という仕事は、
数字を作るだけのものではなく、
誰かの未来に関わる誇りある仕事だ。
「ありがとう」と言われる営業に、あなたはなれる。
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