私は根暗で、余計な心配ばかりしてしまう人間です。
揉め事は極力避けたいし、
相手のちょっとした不満にもすぐ気づき、
「自分のせいだ」と勝手に落ち込んでしまう。
よく言えば繊細、でも正直、ただの臆病者です。
1日アポが取れないだけで、
「自分は営業に向いていないんじゃないか」
そんな思考が何度も頭をよぎります。
でも、そんな私でも──いや、そんな私だからこそ、
営業で優秀な成績を残せるようになりました。
それは、自分の「弱さ」を、武器に変えたからです。
事前にトラブルを潰す、先回り営業
揉め事が怖い私は、「対応力」ではなく、
揉め事が起きないように未然に防ぐ力を磨きました。
お客様との行き違いや、誤解の芽を、
「言葉選び」や「伝える順番」で先に摘み取る。
だから大きなトラブルにならない。
相手の気持ちを察知する「繊細なセンサー」
相手の顔色、声のトーン、ちょっとした言葉の端々。
根暗な私は、常に「大丈夫かな?」とビクビクしている。
でもその感覚が、結果的にお客様の気持ちを察する力になった。
「この人にはこう説明したほうが伝わる」
「この人は急かすと不安になる」
そんなふうに、提案の角度やスピードを調整できるようになった。
強引なクロージングができない僕だから
私は押しが弱く、強引なクロージングはできません。
だから逆に、「押さずに決まりやすいお客様」を探す力がついた。
どんな人が断るか、どんな人が嫌がるか。
そのパターンを、徹底的に観察して学んだのです。
弱さは、誤魔化さずに活かせば強みになる
私は今も、強くはない。
すぐに不安になるし、自分を責めがちだ。
でもそんな「弱さ」があるからこそ、
お客様の小さな不安に寄り添える。
無理に強がらず、「自分らしい営業」を追求した結果──
根暗で臆病だった僕は、「愛される営業マン」になった。
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