営業に「才能がある」「向いている」と言われる人は確かに存在します。
でも、その「才能」と呼ばれているものの正体をじっくり観察してみると、実は大した差ではないことがわかります。
話し方がうまい？
気が利く？
確かにそうかもしれません。でも、決定的な違いではない。
トークも、マナーも、リストの回し方も、ちょっとした“コツ”や“経験値”で身につくものばかり。
差が出るとすれば、その習得の「早さ」ではなく、「やり続けられるかどうか」に尽きるのです。
「続けること」が、最大の才能
実際に、成果を出し続ける営業マンはどんなタイプか？
派手な人？ 体育会系？ キラキラした経歴の持ち主？
いいえ。
むしろ地味で、真面目で、コツコツと努力を積み上げられる人です。
一度うまくいかなくてもめげずに改善し、
翌日また電話をかける。
リストを見直す。
小さな成約に喜び、大きな失注に学びを見出す。
この小さな繰り返しを地道に続けた人間が、ある日ふと「一目置かれる営業マン」になっているのです。
なぜ「継続」ができないのか
継続は、簡単なようで難しい。
理由はシンプルです。
目の前の行動が、すぐには結果に結びつかないから。
電話100件かけても、今日はアポがゼロ。
一生懸命プレゼンしても、あっさり断られる。
何のためにやっているのか、ふと自信を失う。
でも、思い出してほしい。
今、あなたがもらっている成果は、過去のあなたが頑張ってきた積み重ねの結果です。
そして、今日の一歩も、未来のあなたを助けてくれる。
「戦う相手は、目の前の人ではなく、昨日の自分」
10年というスパンで営業業界を見ると、9割の人が入れ替わっていると言われます。
つまり「辞める人がほとんど」なのです。
成果が出るかどうかの前に、
「いかに辞めずに踏みとどまれるか」
それこそが最重要の勝負。
目の前の上司、同僚、ライバル…
いずれは去る人かもしれません。
本当に戦う相手は、いつも「昨日までの自分」だけ。
焦らず、腐らず、比べず、地に足をつけてやり続けましょう。
ローマは一日にしてならず。
営業もまた、一日にしてならず。
だからこそ、日々の積み重ねこそが最大の武器になるのです。
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