今、多くの企業が「嫌われない営業」「自動化されたマーケティング」に流れている。
問い合わせフォーム、ホワイトペーパー、ウェビナー、広告運用…。
どれも効率的だ。スマートに見える。疲弊もしない。
でも、俺はこう思う。
テレアポこそ、市場とのもっともリアルな会話だ。
本音は、受話器の向こうにある
テレアポの何がすごいか?
それは「いらない」「興味ない」「今は結構です」という、“むき出しの拒絶”にこそ、マーケットの真実があるという点だ。
広告の反応率、ウェビナーの参加率、LPのクリック率。
どれも参考にはなるけれど、それは加工された数字にすぎない。
でも電話の反応は違う。
トーン、間、沈黙、雑な断り、やや前のめりな「詳しく聞かせて」。
全部がリアルタイムだ。
マーケの原点は、電話の向こうにある
世の中のマーケターの多くは、机上の戦略を練っている。
Excelで顧客を分類し、ペルソナを妄想し、広告コピーを捻り出す。
だが、現場で「今、社長が何に反応したか」まで知ってるマーケターは少ない。
逆に、毎日50件電話して、10人に断られ、1人にちょっとだけ興味を持ってもらった営業マンには、「今の市場の温度」がわかる。
これほど強いマーケターが他にいるだろうか。
逃げた者のあとに残る市場を拾いに行け
多くの競合がアウトバウンドをやめている。
「効率が悪い」「費用対効果が見合わない」「嫌われる」──理由はたくさんある。
だが、それは“人が逃げた領域”ということでもある。
そして逃げたやつが見れない景色が、そこにはある。
テレアポは営業じゃない。リサーチであり、開拓だ。
売るためだけの行為じゃない。
自分で市場を歩き、感じ、声を拾い、仮説を立て、検証する。
それってマーケティングそのものじゃないか?
テレアポは、プレイヤーが持てる最高のマーケティングツールだ。
最後に。
誰もやりたがらないことをやる。
だからこそ価値がある。だからこそ、武器になる。
テレアポは「市場の声」と「自分の進化」をつなぐ最短距離。
その受話器の向こうには、きっと誰もがまだ気づいていない“チャンス”がある。
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